推しキャラを通して見つけた自分
- はる
- 2017年11月12日
- 読了時間: 7分
こんにちは!はるです!
またお前か!て感じですが、お付き合いくださいな!笑
今回は腐女子の私が推しキャラを通して得たものについて
ちょっとお話させていただきたいと思います
みなさんは 頭文字D という漫画 またはアニメをご存知ですか?
頭文字D は、ヤングマガジンで連載されていた漫画で、車を高速運転し
峠道で公道レースをする若者 通称[走り屋]たちを描いた作品なのですが
![画像引用 [講談社コミックプラス]](https://static.wixstatic.com/media/120c07_9e8d985bb2024a3cad3b334eaf8a7956~mv2.jpg/v1/fill/w_640,h_919,al_c,q_85,enc_avif,quality_auto/120c07_9e8d985bb2024a3cad3b334eaf8a7956~mv2.jpg)
画像引用 [講談社コミックプラス]
2年前の春
私はこの作品に登場する 庄司慎吾 というキャラクターに
心をわしづかみされてしまい しばらくの間ずっと
ファンアートの制作や 彼の心情を考えることに没頭しつづけました。
は??庄司慎吾って誰?
という方。私なりに説明します。
面倒な方は2本目の🚗 の線まで読み飛ばしてもらって結構です。
作品のネタバレになりますが そこそこ古い作品なので
ご愛嬌ということで…
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庄司慎吾 は、頭文字Dの中では 悪役 (と捉えられる)
キャラクターです。
彼には自分が所属する走り屋チームの中に
ずっと敵視しているライバルがいるのですが、ある日そのライバルが
高校生の運転するハチロク(古くてパワーの劣る車)に峠のレースで負けてしまいます。
それを聞いた慎吾は ライバルを負かしたそのハチロク(=古くてパワーの劣る車)に勝てば
ライバルを倒したと同じことになる!勝つチャンスだ!と 千載一遇のチャンスに大喜びし
そのハチロクに勝負を挑みにいくのですが
劣る車相手とはいえ 万が一でも負けを遠ざけようと慎吾は
自分の得意分野である危険なルールでの勝負を強引にもちかけ
さらに レース中に車体をわざとぶつけるなど
卑怯な戦い方で、なんとしてでもハチロクに勝とうとします。
が、そんなみみっちい努力も虚しく
最終的に 慎吾はハチロクに追いつめられ 負けそうになってしまい そこで
「自分で仕掛けた勝負に負けたりしたら チームで笑い者になってしまう! 」と焦り
せめて相打ちにしようと、相手の車に自分の車体を激しく打ち付けて
勝負を終わらせようとするのですが、アッサリとかわされ 結果は惨敗。
大切な愛車をクラッシュさせてしまう…😹
その後、反省した慎吾は
同じ相手に負けた同士 いままで敵視していたライバルを素直に いい奴 と認め
勝負を応援するほど改心します。そこで本編からはフェードアウトするのですが…
ドラマCDやOVAではライバルと お互いを認めあい 高め合い
ライバルの過去のトラウマを解消する手助けをするなど
本当の意味でのライバル関係を築いている様子が見て取れました。
また、ガラが悪くなった理由は小学生時代のイジメが原因とも
明かされています。
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という感じの、卑怯でコソクでみみっちい
悪役の中でもなかなかの小悪党なキャラなのですが
きちんと反省し改善することができるキャラ
なわけです!
そんな彼に魅了されたわたしは 2年前
大学の授業の合間の昼休み数十分さえも走って帰宅し、夜も寝る間を惜しみ
食事も排泄も限界まで減らし、体から飢餓の臭いを漂わせながら
日々を庄司慎吾に費やしていました。
1秒でも長く庄司慎吾に向き合っていたいがために
おしっこの回数をへらしたくて、限界まで我慢して
トイレを目前にちょっと漏らしたこともありました笑
(すみやかに清潔なパンツにはきかえました)
そんな廃人のような生活が続く中 ふと
なぜ自分はこんなに この庄司慎吾が好きなのか?
という事が気になる瞬間が訪れました。
私は自我が芽生える以前から腐女子をやっているにも関わらず
自分はなぜこのキャラクターが好きなのか を考えたことはありませんでした。
もちろん、見た目が好きだとか 不良っぽくてなんか格好いい だとか
大まかな記号として好きな部分は理解していたのですが
車の知識なんかまるでない、免許もなかった私が なぜこんな走り屋の悪役が好きなのか??
いったい自分が生きてきた中で培ってきた価値観のどこに
このキャラクターがハマッているのか?
ということを考えたことがなかったのです。
そこで キャラのどういう所が好き かを細かく考えました。
人によって様々だと思いますが
私の場合はここで、好き の種類が
萌え 共感 憧れ
の3種類にわかれている事に気づきました。
☆私の場合☆
【萌え】(単純にタイプ・付き合いたい💗)
・イメージカラーが赤でかっこいい
・髪型 声 顔 がタイプ
・車のメーカーTシャツ着るほど車大好きな所に胸キュン
【共感】(同情も含む) (なりきり的な同一視ではない)
・戦う前から自分の負けを意識してか 過剰な対策を練っているところ
・人からの評価のために自分の車を捨ててでも引き分けをほしがるみみっちい所
・グレた理由がいじめられたからという所
・どんな手をつかってでも人を出し抜きたいという執念
【憧れ】(共感した点において自分より一歩先をいく様に対して)
・自分の弱さ知った後は 素直に敵視していたライバルを認めたところ
・更生後は意外にも人の世話をやく役回りもするようになったところ
この事に気づいた時、私は
あ〜、私はキャラクターに共感する部分 や 憧れる部分があると
熱烈に好きになるんだなあ。ということがわかりました。
過去に好きになったキャラクターを振り返ると
憧れまでいかずとも、自分の悪い面に似た部分を持ったキャラクターが
多く、無意識にに共感・同情していた事が多かったことがわかりました。
そこでやっと
自分のなかに 周りへの劣等感を激しくもっていて
見下される事や 否定される事を
とても怖がっている自分がいる事に気がつきました。
思いかえすとその当時 私は
友達や周囲のことを今より ライバル視していた所があり
人のちょっとした発言に傷ついたり 腹をたてたり
見下されないために必死で勉強して資格をとったりしていました。
私の場合 そういう部分が
この庄司慎吾というキャラクターを
異常なほど 魅力的に見えさせたのだと感じています。
そして、庄司慎吾が他の今まで好きになったキャラクターと違ったのが
悪い所をきちんと改善する姿を見せてくれた所だと思いました。
私より一歩先にいき 私に進むべき道を示してくれたように感じて
憧れを抱き、とても格好よく思えたのかもしれません。
もちろん、自分が周囲に劣等感を強く持っていることは
それ以前からなんとなくわかっていましたが
この劣等感をどうしよう、といった発想は一切なく
ただ毎日、周囲に見下されないために わけもわからず努力して
必死にもがいていました。
ですが
慎吾というキャラの
劣等感にもがき克服する姿に共感し憧れている自分をみつけたことで
初めて、冷静に自分の劣等感のやり場をどうすべきか
ということを考えることができ
人がどうだからこうする。ではなく
自分は何を成し遂げたいのかを優先的に考え
実りのある努力ができるよう
考えながら動くことをすこしずつ心がけるようになりました。
自分の中の劣等感や焦燥感が薄れていくと共に
慎吾に対する煮えたぎるような情熱もすこしずつ落ち着いていきましたが
ただわけもわからず熱狂的に好きなままでいたより
とても有意義な出会いになったと思っています。
今ももちろん今でも彼への憧れはありますし、見た目や声や仕草も格好よくて大好きですが
それより感謝のほうが大きいです。
自分1人で自分と向き合うというのは
なかなか気力がいることですが
好きなキャラクターのことを考えるのは
気が楽になると思うし、楽しいことだと思います。
すこし ゆっくりできる時にでも一度
今の推しが好きな自分と向き合ってみると
自然と自分の中の
気づかなかった 願望や感情 を見つけられるかもしれませんし
好きなキャラクターの気づかなかった一面に気づいて
愛着が深まることもあるかもしれません。
是非いちど
自分はなぜ今の推しが好きなのか
考えてみてみてください🐱
では
最後までおつきあいありがとうございました!
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